思生活

平成元年誕生。狩猟、ソロキャンプ、音楽、ガジェット、ゲーム、雑学、疑問、ネタ、酒、くだらないことを全力で感じるままに記事にしていきたい。

戸愚呂弟から学ぶモチベーションの上げ方

今週のお題「わたしのモチベーションを上げるもの」

まずは戸愚呂弟の紹介から。ハンターハンターでおなじみの冨樫先生の作品「幽遊白書」に登場しているキャラクターである。彼は主人公・浦飯幽助の師匠である玄海師範と昔の仲間であり、以前は人間として武闘家をしていた。しかし仲間を激強い妖怪に皆殺しにされて、怒りを糧に最強を目指す。その後人間としてやばいレベルで強くなり、暗黒武道会でその妖怪をぶっ殺して優勝。優勝した賞品で自分が妖怪になり、更なる高みを目指す超かっこいい敵キャラなのである。

 

話は戻るが幽助と戦う際、「お前には危機感が足りない、お前もしかしてまだ、自分が死なないとでも思ってるんじゃないかね。」といい幽助の仲間である桑原を刺す。そして桑原が死んだショックで幽助に完全なるやる気スイッチが入り、戸愚呂弟を倒す、という展開になる。

実は桑原は急所を外されて生きていて、戸愚呂を倒した後に桑原がひょっこり現れ、戸愚呂の気持ちを汲み取って死んだふりをしていたというアツい展開も待っている。そんな戸愚呂の紳士っぷりには私は感服である。

 

ということで、まだ30年にも満たないひよっこの私が生きてきた中での最高にモチベーションを上げる起爆剤、それが「危機感」であるわけだ。そして危機感をあまり感じ得ない性格が災いして、過去何度も窮地に立たされたことがある。私はいつも「どうにかなるっしょ」という思考が身体中を巡っている。そこで幾度となく周りにいる「戸愚呂役」の誰かがケツをひっぱたいてくれるのである。

常に危機感を感じることが出来る人間の頭の中は、先の展開が読めている。

例えば夏休みの宿題を7月中に終わらせることが出来る人たち。これは去年夏休み最終日に焦りながら宿題をした恐怖がそのまま危機感に繋がって修正を図ることが出来るという事。(まあ親がやれっていってるパターンが多いかもしれんけど)

私の場合、「去年ギリギリで終わらせる事が出来た」というくだらない自信をつけてしまい、またギリギリでも大丈夫、その方が宿題にかける時間も少なくて済む、とまで考えてしまっていた。そして夏休み最終日の午前中に、明日を迎える前に終わらせなければならない恐怖とプレッシャーを餌に自分を高め、鬼のような集中力で一日で終わらせる。そこでまた考えてしまう。「じゃあ来年は最終日の午後からやろう」もっと自分を追い込めば、更に速いスピードで終わるんではないか。これがバカというものである。そして、最終日に宿題が終わらない年がいつか来る。そこで私はこう考える「俺がこんなに頑張ってやったのに終わらなかったってことはもうしょうがないんじゃないか、一杯がんばったもん。明日先生に謝ろう」そして次の日になんの悪気も無しに先生に謝罪、そこで私は許されてしまう。そうして次の年は「じゃあ夏休み終わってから宿題やっても大丈夫だ」と単純に考える。考え方が完全にゴミである。そんな中、出会ったのが前述にもある通り、戸愚呂弟である。彼の人を惹きつける程の強さ、態度、セリフ、今までの私が知っている悪役とは確実に一線を画している魅力があった。強すぎてマンガ読んでるこっちが怖いぐらいなのに、禍々しさを感じさせない紳士さ。そんなカリスマの塊ともいえる戸愚呂が発する「危機感が足りない」という一言。小学生の私は自己を投影して考えた。(そうだ、僕に足りないのは危機感なんだ)そう思えた。

それからしばらく急激に変わることはなかったけど今でも私の中には戸愚呂弟がいて、めんどくさそうな案件や出来事があった時に出てきて私に言ってくれる「お前には危機感が足りない」って。

人間死ぬ気でやればなんとでもなる、なんて軽ーくいう人いるけどさ、いざ、死ぬぐらいのレベルに達する事って人生で何回もないと思うんだよね。ただ、大した事ないような小さい事でも死ぬつもりで取り組める人にはきっと戸愚呂弟がいると思う。2人はいるね。という事で駄文乱文をお読みいただきありがとうございました。

 

あなたの中には戸愚呂弟はいますか?

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