思生活

平成元年誕生。狩猟、ソロキャンプ、音楽、ガジェット、ゲーム、雑学、疑問、ネタ、酒、くだらないことを全力で感じるままに記事にしていきたい。

性獣・ブリトニー ~その女凶暴につき~ part1

大学生の時、ひたすらチェーンの居酒屋に行っていたが、後輩がナンパをしたいというので後輩2人と、同級生1人と俺の4人でHUBというチェーン店に連れられて行ってみた。そこはジャパニーズな居酒屋とは違い、席の境は特に設けられていない開放的な感じでいちいち酒をカウンターに買いに行くスタイルで外人多めのバーみたいな感じだった。色んな人が飲んでいる。そこで後輩がめちゃめちゃかわいい日本人の女の子を見つけ、さっそく話しかけていた。早すぎや。俺まだ1杯も飲んでないぞ・・・。その女の子は隣の外国人の女の子に小声でどうする~、のんじゃう~?って相談してた。友達だったのか。そしたらその外国人の方の女の子が一言「奢ってくれるなら飲もうぜ!」って超ノリノリで返事をしてくれた。そしてその外国人の女の子が今回の主人公、ブリトニーである。
彼女は自分の事を私はブリトニーと自己紹介をした。日本とスペインかなんかのハーフである。英語も日本語もペラペラだった。見た目はビヨンセのモノマネしている渡辺直美をそのまま外国人に改造したバージョンみたいな容姿だった。年齢は秘密って言ってた。顔が濃すぎて分らんかったが、多分20歳ぐらいだったのかもしれない。ブリって呼んでねってことで俺らはブリちゃんと呼ぶことになった。

ブリちゃんはアホみたいに酒を呑む女だった。当時の俺はコンビニに売ってるウイスキーの瓶だったら一時間ぐらいで一本は普通に飲んでたし、若かったからそこそこに酒の自信があった。だがブリちゃんも自信があったのかスペインの血が騒ぐのか知らんが、テキーラを大量に持ってきて、ショットグラスでの一気飲み大会を繰り広げたりと、完全に海外のノリで俺にバトルをしかけてきたのだった。もちろん迎え撃った。結局その日は日本人の女の子そっちのけで、何時間もひたすら強い酒を飲んでブリちゃんだけライン交換をしてフィニッシュした。ブリちゃんは潰れてはいなかったが俺並みのダメージは食らっているようだった。量は思い出せないが飲みすぎだった。俺のパーティは半数が2人が死亡、もう1人も俺も相当なダメージだった。ブリちゃんはなかなか面白い奴で、イイ奴だったのでまた飲もうと思った。

そして早くも数日後、俺の元にブリちゃんからラインが届く。
「ねえ、今夜また飲もうよ:D」みたいな感じできた。顔文字が外人感あるな~って思った。そして暇だったので快諾して、また同じHUBへ。ただ今回は俺のパーティは俺ただ1人だった。みんななんか用事があって誰も友達を呼べなかったんだったかな。スタンドアローンで乗り込む俺。そしたら前回の日本人の子もまたいて、2人でまたのんでるんかーって思って近づいたら、ニューフェイスの男性がいた。誰だよこのアロハシャツは。30歳前後ぐらいのやせ型で、ジェイクシマブクロから善意を奪ったような胡散臭そうな奴だった。おれも状況なんも知らんからな~と思って酒を買って席に近づく。そうするとブリちゃんと日本の子は俺に気づいて手をあげてくれた。すかさず俺も「ど~も~こんばんは~!」とちょっとテンション上げて話しかける。そうするとジェイクは俺に向かって「hi,nice to,meet,you!!」みたいな感じでイングリッシュで俺に握手を求めてきた。なんだ、外国人か。日系なのかな~なんて思って俺もよくわからんが「センキュー!」とだけ言ってみた。ブリちゃんに、彼はなんて名前の方なの?って聞いたらジェイクがすかさず「田中です、よろしく」みたいな感じで普通に日本語で話してた。へ~英語も喋れるんですね!ハーフの方なんですか?ってきいたら田中は「純日本人だけど英語は少し話せるよ~」みたいな感じで言ってた。俺は既に田中が嫌いになっていた。俺にサムライソウルはないかもしれないが、田中、オメーは明らか日本人みたいな感じの俺に日本語で挨拶しろ。かぶれてんじゃねーぞ。ふぁっきんじゃっぷぐらいわかるよバカ野郎。しかもこいつは俺が来る5分前にこの2人をナンパしていたのでブリちゃん達にとっても完全な赤の他人だった。まあそれは構わん、俺も先日までそうだったからな。ただ、俺と田中の違いが1つあった。田中はハナっから日本人の女の子に一直線でブリちゃんは完全置き去りだったのだ。まあナンパだからわかるんだけど、露骨過ぎてブリちゃんがかわいそうだったのだ。なので俺はブリトニーという炎に油をドバドバぶち込むことにした。

盛り上がり始めるブリちゃん。俺も同じ量を飲みどうにでもなれモード(以下Dモード)に入り始める。俺は外国人の友達がいなかったので、話のながれで、ここにいる外人ならどんなんがタイプなの?って質問をしたところ「あそこの席の~右から2番目の彼超イケメンやばいキャアアア!超ヤリてえ!!!」っていって超テンション上がっていた。そちらを見てみると20代後半ぐらいのイケメン白人4人組が座っており、その中の1人だった。うん、全員イケメンやな。ということで、田中も英語喋れるっていってたし、俺もノリでどうにかなんだろって思って「じゃあブリちゃん、今から連れてくるからそいつお持ち帰りしろな!」と伝え、イケメンの席へ単身乗り込む。俺もDモードだったので物怖じせずにジェスチャーと中学生レベルの英語力で「あそこの美女2人は俺のフレンドだから、一杯のもうぜ!」みたいな事を言った。なんとな~く通じてたっぽく、なんかノリノリで4人揃ってきてくれた。多分あいつらもいい奴らだったんだと思う。全員で8人になってしまってブリちゃんのテンションも最高潮を迎えたところでなぜかブリちゃんの奢りでショット大会を開催することに。20杯ぐらいニコニコしながら買ってやがったので、じゃんけんで負けたら飲む形式を俺が提案した。「ロック、シザース、ペーパー。OK?!」っていったら普通に理解してくれた。小学生の時にECC通ってて良かったなあって思った。
ちなみに田中は英語は実はまったく喋れないそうで、外国人4人来てから急に黙りだしてしまったのだ。ノリで伝わるといってもさっきの威勢の良さは一瞬で消えてて、途中でスッと他の女の子をナンパしにいってた。日本人の女の子はホッとしていた様子だったので良かった。

そして死闘が始まった。結論からいうと、ブリちゃんの餌を俺は指名し続け、俺もちょいちょい負けたが、餌のイケメンを無事潰すことに成功した。あとの3人もそんなにお酒が強い方ではなく何杯かでべろんべろんになっていた。じゃんけんしてないのにブリちゃんはちょいちょい一気飲みしてテンション上がりまくってた。途中の話を察するに彼らは観光で日本に来ていた。そして俺よりも年下だったらしい。という事で俺が一番大人げなかった。「外国人=酒が超強い」の方程式が頭の中にあったので相当気合が入ってしまい「アイムジャパニーズニンジャ!!!」とか言ってすげえ俺!とか思っちゃってた。
そしてみんなべろんべろんになったところで俺が「ブリちゃん、約束通り、賞品のイケメンになります。」といって好みの彼を贄として捧げた。ブリちゃんは「マジでありがとう!ヤリまくってくるわ!」と言い放ち、酩酊状態のイケメンに流暢な英語でささやき、夜のホテル街へ消えていった。残りの3人も死んだ顔をして帰っていった。その後、ブリちゃんの連れのかわいい子と二人きりになったが、もう帰らなくていけないと言われたので終電を逃し独り東京に取り残されたのだった。その日の俺はそのまま後輩を呼んで朝まで飲んで終了。翌日ブリちゃんにどうだった?ってラインしたら「めちゃくちゃ気最高だったよ!すごいヤリまくった!まじでありがとうね!」って返事が来て、やっぱ海外勢はすげえなあ~って思った。

part2に続く