性獣・ブリトニー ~人のセックスを笑うな~ part2
前頁からの続きであるが、正直ブリちゃんのポテンシャルに俺は感動すら覚えていた。
・酒を浴びるほど飲む
・松野明美並みに喋る
・性獣
俺はそれから数人の友達にブリちゃんの話をネタとして話していた。そこで、友人の一人である、パンチという男が立ち上がった。なぜパンチと呼ばれているか。以前、チャラ男がかけているようなティアドロップのサングラスをかけさせたら、モンキーパンチにソックリだったからである。彼は男前ではない。ただ、尋常ではないレベルの性豪である。女という言葉を聞けば地球の裏側までぶっ飛んで行くようなポテンシャルの性欲があるような猛者である。
パンチは彼女がほしい、といつも言っているので、こいつを連れて行けばきっと面白いものを見ることが出来ると確信した私は早速ブリちゃんに連絡、数日後3人で飲むことになった。
今回はブリちゃんは単体で来ており、普通の居酒屋で俺とパンチとブリちゃんほ3人での飲み会がスタートした。パンチはあまりお酒が強くないのでそこまで飲んでなかったが、ブリちゃんはどこへ行っても浴びるほどの酒を飲んでいた。俺とともにかなりいいペースで飲み続けていると、こちらから仕掛けずともブリちゃんはこう切り出してきた。
「私、最近ラブホで飲み会するのにハマってるんだよね」
とんでもないことをいう女である。これが絶世の美女であればパンチをいかなる手を使っても帰らせ、夜の街に消えていただろうが、相手はブリちゃんである。俺は少し友達になった気でいたので至って冷静であった。
隣にいるパンチは餌が死ぬのを待つハゲタカのように天空から様子をうかがっている。
「じゃあそうしなよー、俺ぼちぼちしたら帰るからさ!」そう告げて2人にさせようとしたわけだが、ブリちゃんは「なにいってんの?おまえも一緒に来るんだよ。3人に決まってんだろ」キレ気味だったのでコークハイボールを吹きそうになったがもう終電も過ぎようとしているのでしぶしぶ承諾した。そして俺達3人は深夜のホテル街へ向かった。
深夜の歓楽街はそこそこに賑わっているが、ホテル街となると静かなもので、更に男2、女1で歩いていると周りから変な目で見られていることにすぐ気づくことができた。とりあえずコンビニで酒を買い、3人で入れるラブホを探した。これが結構断られた。しかも何故か俺がめちゃめちゃラブホの人に話すという謎さ。
ついに入れてくれるホテルを発見した。そこは3人なら料金1.5倍でならいいですよ、という単純計算スタイルだったので、割り勘して入室。普通のレベルのラブホだった。
ついにこっからこいつらおっぱじまるのか、というか人が目の前でヤってるシーンってどんななんだろう....すんごい興味があったので違う意味で俺は楽しんでいた。
部屋にはいるとハナからそういうつもりだったのか、ブリちゃんは「あ~疲れちゃったー」とかいってベッドに寝っ転がり始める。俺は部屋の隅にあるソファーに冷静に腰掛け、先程買ったビールに空けた。
一方パンチも弾丸のようなスピードですかさずベッドに飛び込む。流石である。
そこから俺も気を使い、照明を暗めにしたわけだが、ほんの5分経たないうちに俺が作った雰囲気の中で2人は案の定発情し始めたのだった。
最初はクスクスとした笑い声で2人仲良く会話しているようだった。あまりにも消音だったので何を話しているかよく分からなかった。途中何度がブリちゃんにベッドに誘われたが「俺はソファーで大丈夫っす」と言って決して行かなかった。
およそ5分後ぐらいにはだんだん笑い声の中にチュパチュパ言う音が混じりだした。俺は(お、始まったわ、俺はこの事実に関してどう感じるんだろう)と冷静に考えていたが、率直な感想を言うと「マジでただただ気持ち悪くてすぐ帰りたくなるレベル」だった。
よくよく考えたら、普段一緒に過ごしている友達が発情期のウマみたいな状態でスリーサイズがボンキュッボンではなくボンボンボンの女に盛っている光景を俺は何故見たかったのか不思議で仕方がなくなってきたのだった。
細かい感想は18禁になってくるので言えないが俺はその場でゲロ吐きそうになるぐらい気持ち悪くて、最高にテンションが下がっていた。
そのまま気付かれないようにソファーに1人で横たわり、リアルな音を聞きながら見えないようにじっとしていた。
すると15分ぐらい経過したころにパンチが俺に「俺君、帰ってほしい」と何の抑揚もなく言ってきたので、俺が払った分をくれて俺はホテルを後にした。
もう朝方4時ぐらいになった誰もいないホテル街を歩く俺。見た光景はかなりグロかったが俺は結果的にいいネタが出来たなぁぐらいに思って始発で帰った。
後日ブリちゃんから、また飲もうー!と明るいラインが来ていたので了解!とだけ返してそのままにしていた。
ちなみにブリちゃんとパンチは2発、生でキメてホカホカでバイバイしたとのことで、俺は結構笑った。
そんなこんなでブリちゃんとはその後も何回か飲んだような気がするが、そこではもちろん俺とはなんもなく、ただの友達のままだったが、数ヶ月後に俺のラインアカウントが乗っ取られて連絡先が全部消えてしまい、金輪際連絡を取ることが不可能になってしまったことだけが非常に悔やまれた。
どこかで元気に暮らしているといいのだが。
good-bye!